■この間、全国展開している某お店の見開きA3サイズの「200店舗達成記念号」という冊子のお仕事があり
制作期間は2週間ちょっとで 描いたイラストはというと...
・全56ページの冊子のメインが店舗がある地域を、北海道から九州まで15ブロックに分けて描くイラストマップが15枚(30ページ分)。その中には小さいですが、
カタチはリアルなペン画+水彩で着色したイラストが全部で105点。
・扉用の人物紹介の水彩画イラストが2点。
・ラインドローイング+パステル着色の店内鳥瞰パース1点+説明詳細パース3点。
・刑事に扮したキャラクターが店内を探るんですが、そのイラストが28点ほど.....(・・;)
大小合わせて
138点をラフからフィニッシュまで実質2週間ほどで仕上げた訳です。
物理的な時間の問題で非常にタイトなスケジュールに身体はボロボロ....久々に膝にガタが来ました。
最終日に泣きを見ましたが、途中 同じ仕事を続けてるとストレスと飽きがくるので半日は何もしない日もあったり....。
では、今回のイラストの完成から納品までのMacでの作業を見てみましょう!
《 水彩画のスキャニングと色味補正 》
■完成したA3の原画(水彩画)を
350dpiでスキャンして
Photoshopで濃度を微調整します。
できればA3ワイドスキャナで一発スキャンがオススメです!
高いけど手間を考えると便利なので是非考えてみて下さい。A4版は安いですが 原画が2分割になるため、
合成する時に多少色味が変わってしまいます。特に端の部分。
また
スキャン後で大事な事は、
デザイナーがイラストをレイアウトし易いように(イラストの部分だけを選択してコピペできるように)地の紙の色を
ホワイトにしなければいけません。スキャンしたイラストは白の部分が白では無いはずです。
スキャナによって黄色味が強かったり赤味が強かったりしますから、白地の部分にも色が弱冠付いています。
この場合白地部分を選択し、
“選択範囲を拡張”又は
“近似色の選択”をして白地の部分を全て選択し、紙の白地を数値上で各々
「0%」にしなければなりません。1%でも色が付かないようにしておきます。
特に紙の白地部分と水彩のボカシの境界部分は慎重に。
紙の白地がホワイトになった所で、RGB→
CMYKに変換し、原画と比較しながら色味の調整に入ります。
水彩画って濃度が薄いので後からの補正が大事なんですよね。水彩画の特長であるボカシや薄い色の部分をキチンとスキャンしてあげる事が大事なのですが、薄い部分が飛んでしまったり、これがけっこう難しい。
水彩画の「原画の美しさ」をモニタでは絶対に表現(スキャンも)できません。
濃度や色味、彩度などを原画よりもちょっと濃いめに仕上げて なんとかこなして、いざ納品!と言う時に
『さて、納品方法はどーするか!?』となります。
軽いデータならメールでもオッケーですし、時間があればCDーRに焼いて郵送でもいいのですが....
《 イラストデータ納品方法 》
■いつもなら全てデータ化した後、メールや郵送の方法をとるのですが、郵送の時間もなく、容量的に元データが1ファイルにつき
20〜90MB(350dpi)程あるため、データを低圧縮のJPG化にしても
4〜7MB程ありメールは不可能。
自分のレンサバにアップする方法もあるけれど、残念ながら私のサーバーの場合は一度に最大で5MBのファイルしかアップロードできない制限があるのでコレもダメ。
そこで
オンラインストレージの利用です。
大容量ファイルを、ユーザー間でやりとりするために一定期間だけ預かってくれるサービスで送信側がWebブラウザ上から手続きを行なうと、受信側にダウンロード用URLを送付してくれたりします。代表的なものがよく使われているであろう無料の「宅ふぁいる便」ですが、コレ意外とMacの環境によっては不具合が多いので(元々Windows用ですから)使えない。(私の環境もうまくDL出来ない場合が多いんですが...)
他にもいろいろありますよ。→
【 ファイルをネットに保存する! オンラインストレージ 】
■■それで今回は思いっきり
ロフトワークさんの
マイストレージを利用させて頂きました。
知ってる方も多いと思いますが、クリエイターが集まるコミュニティでデザイナー、イラストレーター、カメラマン、ライターなどが集まってるサイトです。
単なるリンク集サイトではなくSNSみたいなものかな。
ここではブログ形式の
日記や自分の作品を
18点ほどポートフォリオとして公開できたり、
100MBまでの高速なストレージサービス(公開・非公開の選択可能)を受けられるのです!仕事用には非公開でアップすれば誰にも見られません。私も参加しておいて助かりました。ホント便利♪(*⌒ー⌒)/
ちなみに私のページは▼コチラです(初公開)
《 SenJ4のPORTFOLIO 》
マイストレージを利用する場合、圧縮ファイルをまとめてフォルダに突っ込み、さらにZIP圧縮をしてZIPファイル化してストレージにアップします。URLが表示されるのでそれをクライアントへメールでお知らせする訳です。
クライアントはそのURLをClicK!すると Macは自動的にZipファイルをDLしファイル化してくれる訳です。ここら辺も素晴らしい部分ですね!ギリギリまで制作に没頭できます。
次回から重いデータの受け渡しはこの方法で行きたいと思います!(^-^)
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