多忙な為、なかなかコチラの更新が相変らず出来ていませんが、今日はこんなお話をしましょう。
仕事のオファーは嬉しいけれど、仕事に結びつかない場合のあるクライアントとの出会い編です。
これは、私の心があまりにも翻弄され、憤りが収まらないほどのイヤな経験です。
かなり哀しい経験ですが、僕と同じフリーランサーや中小零細企業の方々にも、またこれからイラストレーターを目指している方達にも、いつ同じ事が起きるか予測できないお話なので敢えて書いてみます。
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通常、私は広告代理店やプロダクションを通して広告のイラストを制作している。その方がとてもラク。
直接企業と関わり打ち合わせをする事は、直接コミュニケートできるので話は早いし、代理店に中間マージンを取られないと言う利点もあるけれど、逆に打ち合わせに何度も足を運ばなければならない事も多く、貴重な製作時間が削られると言うマイナス面も持ち合わせている。特に一人で営業から経理、制作までこなす多忙なフリーランサーにはキツイのが本当だ。そこで、話はかなり長くなるけれど本題へ。
■オファーは嬉しいものだ。しかし....これが少しの間にとんでもない結末になってしまったというお話。
過去にも様々な得意先とのトラブルを経験したのだけれど・・・
今日は以前からオファーのあったゲーム製作のA社で2度目になるイラスト制作の打ち合せがあった。
以前から...と言うのは、最初のオファーが9月で、あるゲームのアニメ風キャラ制作をお願いできないか、という話だった。少し多忙だったが、市内と言う事もあって指定された日に足を運んだ。これが1回目。
そこは制作室と打ち合わせルームが別にあり、さらに出入りにもカードキーが無ければ入室できない、という機密保持と言う事もあるのだろうけれど、やたら厳重なところだった。
そして名刺交換後、打ち合わせが始まった途端、「今回の仕事はこちらですることに・・・」と言われた。
一体何を言ってるのか?耳を疑ったが、要はオファーのあった仕事を僕は担当しないと言う話だった。
お〜い!じゃぁなんのためにわざわざここへ来たの!?? 「今後の事も考えて顔合わせと言う事で・・・」
言葉が出なかった。仕事の話じゃないのだ。とりあえずお互い自己紹介とどんな仕事をしているかと言う話に終始して、案件が発生したらお願いしますと言うことで会社を出た。けっこう丁寧な応対だったのだが・・・
そして、2回目は1ヶ月くらい経ってからだったろうか、電話でまだ確定では無いイラストの話があり、僕のスケジュール的な事やどれくらいの期間を要するか、などを話して決まったらお願いすると言う話だったが、それっきりでなんの連絡も無し。普通ならそれなりの結果や過程を電話かメールでも良いから、伝えてくれてもいいのではないだろうか!? 社会人としての常識欠如か。
この2回目で私は密かにこう思った。....この会社とは縁が無いんだな....と。
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■■そして先日、3回目になる仕事に結びつきそうな案件の話があり、今日さっそく指定された時間に打ち合わせに行ってきた。いつもの担当ディレクターの他に、今回の案件担当のデザイナーさんと3人での打ち合わせが始まった。具体的な話は差し障りがあるので控えめにするけれど、以下▼こんな話だ。
某有名企業の社員教育用のゲームに登場するキャラクター制作だったのだが、数十点もの制作点数になるのだがラフ出しが5日後、フィニッシュアップは実質1週間ほど。。う〜ん、時間が無い、結構大変だ。
結局約一時間半もの間、アーだコーだとキャラクター性についてやポーズ決めなどの密な話をしながら打ち合わせが始まり、ラフラフを色々とその場で描いて確認し合い、同意を得てそろそろ終盤へ話は進む。
制作に必要な資料が1点だけ今日は間に合わなくて後日渡します、とのこと。
で、煮詰まってきたところで、話は最後に肝心な製作料金の交渉に移った。
予算は出来るなら○○円で収めたい、と言う事前の話は聞いていたが、制作点数が増えたこともあり実際はこれくらいかかるという見積もりを提示したが、結局全部コミで事前に伝えてある金額でお願いしたいと言う。
そこで、私は増えた分は源泉所得税分を別にして欲しい、と交渉。ビジネスなのだから、の話だ。
低価格でこの量を引き受けるのだからそれくらいは面倒見るのが誠意だし、僕がネットを通して制作を引き受けている会社は100%それに対応してくれている。で、一応検討してくれるようだったので返事を待つ事に。ちなみに源泉所得税は金額に対して10%になる。これに関しては既にエントリーしているのでご参考に。
ま、地元だし別に通らなくてもいいや、と駄目元で言ってみただけだし、やっと三度目の正直でここまで仕事の話が進んだのだから、ダメなら予算内で引き受けようと決めていたんだけどね、これもビジネス。
ところが・・・これが数時間後に酷い話へと展開する...
会社を出たら、外は強風と雪!わぁ〜、ついに来たか〜っ真冬の帰り道〜♪と帰宅してからすぐ取りかかろうと駅へ向かった。製作時間が無いほど燃えるSenJ4。帰宅したのが夜の6時半。
夕食をとってから原稿を見ながら、ラフ出しの準備にかかろうと原稿を見ながらチェックして、5日後のラフ提出へ向けて、こんな感じかなぁ〜....とキャラクターのラフラフを描き始めた。キャラは動かすのでイラレでパーツを分けて...などあれこれ段取りを考えていた。 そして、午後11時頃に...あのフレディが来たのだ。
Macでメールチェックをしたら、さっき打ち合わせしてきた会社からメールが。。
おっ!?もう資料が届いたのかな? と開いてみると・・・・もう、唖然とした!...(゚ロ゚;)
それは▼こうだ。
《 SenJ4徒労に終わるの図 》
『大変申し訳ございませんが今回の依頼は取り下げさせていただきます。
また別の機会にお願いさせて頂けますと幸いでございます。』
.....はぁ?? ドー言うことなんだ!?...悪夢か? 声にならなかった。
メールは打ち合わせ終了の2時間半後の午後8時に届いていたようだが、僕が見たのは午後11時。
メールによれば、上司と相談した結果、予算オーバーするのはかなり厳しいという結果が出た、との弁。
なんの相談も無く、一方的に有無を言わさずメールで却下された!.....わずか1万ちょっとの予算オーバーで。
あの1時間半の煮詰めあった密な打ち合わせは何だったの!?思いっきり無駄足か。
私が憤りを感じる事は一つ、なぜ、相手と時間差のあるパソコンの事務的文章のメールで知らせるんだ!?
普通なら、まずは結果が出たらすぐに携帯に電話をしてくるのが筋だろう!?逆の立場で僕が発注側ならば、
時間が経ってるわけだし、既に着手している事を考えたら迷惑かかるので直接電話して詫びる。
というより、取り下げる前に「やはり予算内でお願いできませんか」という相談がひとことあっても不思議では無いのではないだろうか!? 怒りよりもあまりにもあっけなく引き下がっちゃってビックリしたのが先。
ダメならダメなりの対応は喜んでするのがSenJ4なんだから。
担当ディレクターの対応の酷さにも驚いたけれど、上司と言うか、この会社自体の「なにぃ?予算内でできない?だったら他に出せ」とも取れる考え方に本当に憤慨した! 誰でもイイわけか。
なにがプロジェクトチームとして....だ。外注先はもっと大事にしないとダメだと思うよ。
■■■要は元々お互いに相性が悪いと言う事だね。
過去にも打ち合わせ後にペンディングになった話はいくらでもあるけれど、その場合はすぐに電話対応をしてくれるところばかりだった。仕事を頼む側としては当たり前だろう。
実際に私は以前に 今回より酷い経験を4回ほどしている。
その内の2つは納品後にギャラを踏み倒されトンズラされたし、もう1つは2ヶ月後の支払いが遅延し続け、
4ヶ月後にやっと回収。最後の1つは被害は無かったけれど、社長がトンズラして社員が取り残されたままで結局破綻したり(社員可哀想)....と今回の件はまだマシな方かも。今の世界的な経済悪化と同じ感じだ。
幾度か仕事を伴わないとハッキリとは確定できない面もあるけれど、長年の経験から、仕事は相性の悪い取引先とはしない事にしている。コミュニケートし難くて仕事が思うように進まないし、やたら直しも多くなるし、イイように使われる事も多い。疑わしきところとは足を遠退かせるのが得策だ。
今回は地元で顔の見える相手だけに少し残念だけれど、もう二度と出会う事は無いだろう。
さて、気持ちを切り替えて、別な時間のある素敵な仕事に取りかかるとしよう。。
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